かぜ
春は風が強い日が多いですね。名古屋も肌寒いです。
風は百病の長と言います。
風寒の邪気は体のいたるところに影響します。
*春風寒冷刺骨
風邪は皮膚から筋、血管、内臓、骨へ。奥に入れば入るほど追い出すのに時間がかかります。
(皮膚は痒みや蕁麻疹、筋はこむら返りやギックリ腰、血管は高血圧の症状など)
風に当たりすぎないよう防風の工夫を。首の後ろにあるツボ風門から入ってきますよ。
風池に邪気が溜まるので「風に当たりすぎたかな。」なんて日はちょっと押してかぜを予防します。
風池のツボは風邪の初期症状のほか、
頭痛やめまい、眼精疲労にも良いそうです。
脚には風市なんてツボもあります。筋の強張りが気になる時に。
炎の上の空気はゆらゆら上昇していくように
イライラすると体の中から風が起こりますよ。
春は心も衣服も髪型もゆったりのびのび穏やかにするのが一番。
肝の症状は目に表れます。
桜の花や新芽を眺めて肝の養生でも
しましょうか。
春の養生法①
「病気じゃないけど、元気だと思えない。」
疲れが取れない、眠れない、冷え性など不調があっても
現代医学で対応してもらえない健康と病気の間の状態。これを未病と言います。
この段階でどのような対応をしますか?
無理を続け病気になるか、生活習慣を見直して改善するか、、、?
この段階で病気にならないように予防することが未病先防です。
病気になってから対処ではなく
病気にならないよう
人間も自然の一部なので季節により養生法が変わります。
春は肝/胆
夏は心/小腸
長夏は脾/胃
秋は肺/大腸
冬は腎/膀胱
一日の内にも2時間ずつ臓腑を養生する時間が決まっています。
例えば春の臓腑胆はpm11時からam1時、肝はam1時からam3時に活発になります。
真夜中の12時を過ぎると陽の時間に変わっていくので睡眠が浅くなり質が落ちてしまいます。
中医学では、この時間の睡眠中、肝に血が戻り疲れや老廃物を取り除く全身のメンテナンスを行うと考えられています。
肝と表裏一体である胆は決断力を担っています。
バリバリ仕事をするにはこの時間に休むことがキモとなります。
肝の窓口は目です。遅くまでスマホやパソコンなど見ることは
肝を疲れさせることに。
病気で学校を休んでいるお子様もスマホなどは控えて目を休ませて。
疲れが取れない方は
まず睡眠を変えるだけでも調子が良くなりますよ。
とはいえ
早く眠るために早く入浴や食事を済ませるなど
習慣を変える努力が必要です。
遅く寝る習慣の人は決断力を司る胆の養生が出来ていないので
早く寝るという決断が難しいわけです。
私たちの内にある自然治癒力こそ真に病を治すものである
★私たちのカラダって素晴らしい!★
〝病気は食事療法と運動によって治療できる〟
〝心に起きることはすべて体に影響し体に起きることもまた心に影響する〟と
食、運動、心の状態が健康の秘訣だと述べました。
それよりずっと以前から中国の伝統医学である
中医学の特徴のひとつに
「人間は自然の一部であり、自然(宇宙)の法則、リズムの影響をすべて受けている。
その法則に順応することこそ健康の秘訣。」
という整体観があります。
自然治癒力を高めることで健康に向かいます。
中医学は、まさに予防医学、セルフメディケーションです。
ヒポクラテスもこのように述べています。
〝人間は誰でも体の中に100人の名医を持っている〟
〝人は自然から遠ざかるほど病気に近づく〟
自然の法則に則った食べ方や暮らし方のほか
心(感情)をコントロールする方法も記されています。
季節に合わせた養生を続けていくことで
段々と自然治癒力が高くなっていくのです。
数千年前から伝わる先人の知恵を知り
もっとハッピーになりませんか?
*・゜゚・*:.。..。.:*・'・*:.。. .。.:*・゜゚・*
食が細い方、
偏食を気にしている方もどうぞ
〜薬膳とはいえ生活習慣の改善は食べ物だけのアプローチではありません〜
▪️食
私たちのカラダは食べたもので作られています。
薬膳を学ぶと
今の自分に合った食べ物を選べるようになります。
食物が持つ味や性質を学びます。
自然のリズム、土の生態系の中で育った無農薬・無化学肥料の食べ物は
自然のエネルギーを蓄えているだけでなく
雑味が無くとても美味しい!
人間も自然と同じ、です。
▪️心
心の状態は
カラダと密接な関係があります。
例えば〝怒〟という感情は、五臓の〝肝〟と繋がっています。怒りの感情が長く続くと肝を傷付けます。また、肝の調子が悪いと怒りっぽくなったりします。
穏やかな心、中庸であることは
カラダに良い影響を与えます。
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みちこのプロフィール
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☆好きなもの☆
お茶(緑茶、紅茶、半発酵茶全部)
草花
自然
☆保有資格☆
栄養士
調理師
登録販売者
薬膳アドバイザー
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薬膳に出会うまで
心のバランスを崩し10代の頃、喘息とアトピー性皮膚炎に悩まされる。どの病院でも原因は分からず治りませんでした。心配した母が最後に辿り着いたのが漢方薬。中医師免許を持つ薬剤師が症状に合わせ生薬を調合し処方した漢方薬を、藁をも掴む思いで飲み始めると半年もしない内に完治しました。
これが中医学との出会いでした。
当時の私は偏食でしたので、これも良くないと思い高校卒業後は栄養士になるための勉強を始めます。
そこでは調理法によって味が変わることに気付きます。苦手な食べ物が美味しく食べられるようになり卒業するまでに偏食は克服出来ました。
食べ物に対する考え方は
栄養価やお金の計算に重点を置く
栄養士の仕事は思っていたものと違いました。
その後結婚しふたりの男の子の子育てを通し、日々食べ物と心のあり方が大切だと痛感。
そして辿り着いたのが薬膳、中医学でした。
生き方まで変えてくれる
素晴らしい薬膳の魅力をお伝えします。